エレキベース経験者がエレキウッドベース(YAMAHA SLB200LTD)に挑戦してわかったこと
エレキベースを弾いていると、誰しもが多かれ少なかれウッドベース興味が湧いてしまうのではないでしょうか?
ウッドベースは大きいし、うるさい…となると住環境的にYAMAHAのサイレントベースを眺め続けていたのですが、5年ほど前に買いました。
サイレントベースに興味がある人にむけて、エレキベース経験者が購入した感想を書きます。
ウッドベース、全然弾けない
買ってびっくりしました。全然弾けませんでした。フレットレスを使ってたこともありましたし、チューニングも役割も一緒だし、横を縦にしただけかと思っていましたが全然違いました。
購入して5年ほど経ちますが、弾けないと言っていいレベルです…。でもたまにバンド練に持っていって楽しんだりしてます!
弦のテンション感が異次元
まず左手の押弦に必要な力が全然違いました。エレキとは違う筋肉が必要でめちゃくちゃ腕が痛くなりました。
右手もエレキのピッキングと違い指の腹だけでなく、側面全体で押し込むようなスタイルになるためすぐ腕が疲れます…
フレット感が全く別物
一時期自分で改造したフレットレスベースを使っており、その時にフレットのありがたさを身をもって感じました。(ありがとうレオ・フェンダー)
しかし、この時の衝撃はそれ以上でした。
ウッドベースでは、手で音程を計りながら(という表現が適切かわかりませんが)演奏しています。その感覚がいまだに掴めていません…。いつの間にか変な音程を弾いたりしています…これはただの練習不足なんですが。
SLBを触るようになってから、ウッドベースはもちろんバイオリンとかチェロとか他の弦楽器全般奏者へのリスペクトが高まりまくっています。
総じて、≠エレキ
≒くらいだと思ってたんですが、別物です。私の練習不足はありますが、それでもエレキの延長で演奏することは不可能だと思います。
せめてもう少し音感があれば…!
レッスンに通いました
一人でやってても埒が明かなさそうだったので、近所の音楽教室のレッスンに通いました。(1年ほど)そこで、クラシック中心の弓弾きのレッスンを受けました。(指は自分でできるかな…と思い…それも間違いだったんですが。)このおかげで基礎の触りを学べました。
完全独学だときついと思います。
「YAMAHA SLB200LTD」という楽器について
ここからは、楽器の面から書こうと思います。
移動するには重いし大きい。
持ち運べることを売り文句にしていますが、持ち運ぶには重いです。
あとコンパクトに分解できますが、それでも大きいです。車移動ならできそうですが、これ持って電車はしんどいです。(たまにやります…)
本物に比べれば全然マシですけどね…
弦高高い・テンションきつい
エレキと比べてだから当たり前なのですが、弦高高いしテンションきついです。
弦高は、あんまり低いと弓で弾きにくくなります。なので買った当時は指でも弓でも弾ける高さに設定してもらってましたが、今は限界まで下げています。
ただ、ネットで検索すると限界まで下げてもまだまだ高いと言う意見があります。
この辺は慣れていくしかないかなと思っています。
アクティブで使った方がいい音
アコースティック楽器なのに搭載されているプリを通した方がいい音がします。パッシブは電池が切れた万が一の時用でしょうか。ただしパッシブにするとめちゃくちゃ出力下がります。
あと、そもそもの出力が小さいので何かしらでレベル稼いだ方が使いやすそうです。
イコライザーがついていますが、私はフラットで使ってます。手元で微調整できる余地があるのはいいことだと思います。
練習・スタジオともにhx stompを使っています
slb→hxstomp(アコシミュ→ウッドベースのIR)→アンプのリターン(orヘッドホン)という内容にしています。プリアンプ内蔵されているのにアコシミュをさらに使うのはおかしいとか、キャビがあるのにIR使うのはおかしいとかあると思いますが、私的にはこれがいい感じに聞こえるので良しとしてます。
今はhx stompで済ませていますが、他のアコースティック用のプリアンプ単体も試してみたいなと思っています
弓で弾くとうるさい
本物に比べれば全然静かですが、やっぱり集合住宅で弓弾きするにはうるさいと思います。指弾きでしたら常識的な時間なら苦情は来ないかなと思います。
全体的にはすごくいい!
ネガティブなことばかり書いてしまいましたが、全体的にはとても良いです!
集合住宅で(ほぼ)ウッドベースを弾けるという時点でヤマハありがとうです!さらに軽量化と省スペース化までされているわけなので、良しとしか言いようがありません。
コントラバスの代わりになるのか
場合によっては「なる」
本物をガンガン鳴らせるならそっちの方がいいに決まってます。ですが、住宅環境などを考えるとそうはいきません。どうしても「コントラバスが弾きたいけど代わりに」と言う方もいると思います。そのような方にはいい選択肢になるのではないでしょうか。
ただそういう人も、たまに本物を触る機会を作れるといいかなと思います。音の響き方や振動、低音感が全く違います。私は最初に本物に触った時、音の広がり方に感動しました。せっかくなので体験しておかないと勿体ないですよ!
逆に普段コントラバスを外で弾いていて家でも弾きたいという人にはとても良い選択肢になるんじゃないでしょうか。今はSLB300という後継機種も出てて、そちらはめちゃくちゃ進化してるようです。
これは素人の意見なので、ぜひ実際に弾いてみて確認してください!
まとめ
エレキベース経験者がエレキウッドベース(YAMAHA SLB200LTD)に挑戦してわかったこと、SLB200ltdに関してご紹介しました。興味が湧いたらぜひ楽器屋さんで探してみてください。難しいですが、とても楽しいです!一緒に頑張りましょう!